2015/03/13

香りと脳の不思議(1)



春の到来を告げる香り、沈丁花。
我が家のお隣の垣根から甘酸っぱい沈丁花の
香りが、毎年、2月末くらいから冷たい空気の
中に香ってくると、
「あっ!!春近し・・・」と、寒さにうんざりしている
私をわくわくさせてくれます。

でも友人のTさんにはこの沈丁花の香りは幼い
時の、怖い記憶が呼び起こされるので好きでない
そうです。

彼女の田舎のおじいちゃんの家はお手洗いが外に
あり、お手洗いに行くためには、牛舎の前を通らないと
行けない。
そしてその牛舎の横には沈丁花がたくさん
植えてあり、夜、その沈丁花の香りを感じながら
お手洗いに走っていった・・・怖い記憶だそうです。



彼女の海馬には
沈丁花の香り=寒くて、暗い中、トイレに走っていって
怖かった・・・という記憶がインプットされているんですね。

私は春一番を感じる、好きな香りの一つなんですが・・・


いい香りだからすべての人が好むというものでは
なく、Tさんのように恐怖や悲しみの体験とともに香りが
セットでインプットされていることも多々あります。


講座で講師の先生がたがよく言われることですが
アロマ精油を使うときに、必ず患者様や妊産婦さんに
「この香りは好きですか?」と聞いてから使いましょう!と

効果効能を最優先したり、いい香りだからと精油を
セレクトするとかえって相手にとってストレスになる
可能性があるということを、彼女の体験から教えて
いただきました。








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