おっぱいのための背中のマッサージ講座と銘打って本格的な一日講座を開催して約5年になります。
その前の半日講座を入れると、約8年になります。
この講座名は、昨年亡くなった京都の助産師の細川喜美子さんがつけてくださったものです。
彼女はこういった名前を付けるのはピカイチの才能を持っていました。
メディカルアロマ講座の副題「ぬくもりのある看護のための・・・」というコピーも細川さんがつけて
くれました。
彼女の看護、助産師としての姿勢をそのまま表すコピーだったな・・・と思います。
さて、本題に入ります。
このおっぱいのための背中のマッサージは、出産後のお母様に直接乳房からのアプローチではなく
乳汁分泌促進に効果のある、肩甲骨をほぐすリンパドレナージュを実施することにより、2つの効果を
もたらしています。
1.母乳分泌促進
2.出産後2日から3日目に実施することにより、全力で出産に取り組んだお母様の体を癒し
深いリラクゼーションをあたえることができる。そのことで、深い眠りにつくことができる
受講いただいた皆様が全国の病院、助産院で実施された感想をまとめると以上のようになりました。
さらに最近わかってきたことは、出産後の初期の乳房緊満症状改善に背中のマッサージが効果的で
あるということです。
症状としては、緊満状態の方に背中のマッサージを実施すると
1.大変よく眠れたと、言われ、リラクゼーションが進む。
2.今まで、緊満状態だった乳房から乳汁がぽたぽたとしたたり落ちだし、初期の乳房緊満が
解消された。
これについては、今さらに詳しく検証しています。
そしてPART2はおっぱいのマイナートラブルに対応するハンドマッサージです。
おっぱいのマイナートラブルの主なもので急性うっ滞性乳腺炎の改善にフォーカスしてアロマケアを
活用しています。
これは急性うっ滞乳腺炎の原因の一つ、肩こり解消をポイントとしてハンドマッサージ、そして背中のマッサージを
取り入れることによる、ほとんど解消できているという報告があります。
さらに実施している助産師さんのお話では、乳腺炎になっておられるお母様は、精神的にもいっぱいいっぱいで、
アロマの香りと、優しい手のぬくもりで心が落ち着かれていくということです。
アロマリンパドレナージュは、心と体に働きかけて、症状を改善させていくように思います。
私たちは、このアロマケアを乳房にダイレクトに触れない、乳房ケアの一つとしてぜひ皆様にと入りいれていただきたい
と願っています。